夏から秋にかけては、
まだまだ太陽がサンサンという時季ですが、
曇天、雨、ときどき晴れ、暑い、寒い・・と
季節の変わり目には不安定な天候になることがありますね。
日照不足が発生すると影響は農作物だけでなく、動物やわたしたち人間にも深いダメージを
あたえます。
これからの季節、秋~冬に発症する
〈冬季うつ病〉の原因にもなるのですね。
自分もなるかも?
そうです!
み~んな、なる可能性はあるのですね。
日照不足はわたしたちの心にも
大きな影を落とします。
そこで冬季うつ病に関して、
原因・特徴・症状・予防法をまとめました。
〈冬季うつ病〉原因と特徴・症状について
冬季うつは季節性うつ病の一つです。晩秋~冬は日照時間も短くなり、
だんだん寒くなって活動もにぶります。
どうしても心身ともに内向きになっていきます。
毎日、曇や雨などドンヨリした天候がつづくと
気分が滅入りますよね・・・。
しかし、こういう状態を気候だから・・
仕方ない・・と思っていると、
じつは冬季うつ病になっていた・・・
ということがよくあるのです。
ただ、一般的なうつ病とは状況がちがいます。
精神面で深いダメージを受けてるわけではありません。
あくまでも季節性のものであるということですね。
ですから、毎年10月~12月ころに発症し、
春先の3月頃には回復します。
原因は日照不足による脳内物質のアンバランス
〈メラトニン〉 と 〈セラトニン〉
うつ病の話題でよく聞かれる物質ですね。
この2つは脳や身体の活動と休息のリズムを
正常に働らかせる物質です。
・メラトニン
「睡眠ホルモン」の一種
昼間はほとんど分泌されない。
夕刻~夜間にかけて多量に分泌されて
自然な睡眠へと導かれる。
・セロトニン
「幸せホルモン」とも呼ばれる。
体内で特に重要な神経伝達物質の一つ。
精神面、心身の安定に大きな影響。
不足するとうつ病・精神疾患・不眠症をまねく。
日光を浴びる時間が減少すると、
メラトニンとセロトニンのバランスがくずれます。
朝日を浴びると、
メラトニンの発生が抑えられ、
セロトニンの作用が強まります。
よって朝目覚めると、
生き生きと活動的な気持ちになってきます。
しかし日照時間が減少する冬季や、
曇天ばかりの天候では
身体に光が充分入りません。
これにより日照不足で、
メラトニンがしっかり抑制せれず、
セラトニンの作用も弱くなります。
朝から心身の活動状態が衰えて、
このような状況が続くと
<うつ>へと落ちていきます。
なので、わたしたちの心身には
お日さまはとても大事なのですね。
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冬季うつにかかりやすい特徴と症状
では、冬季うつが誰でもどこでもかかるのかと言えばそうではありません。
いくつかの特 徴があります。
* 女性が圧倒的に多い(男性の4倍)
* 北海道・日本海側や海外では北欧など
日照の少ない地域
* 首都圏でも季節の変わり目から発症する
ケースも多い
* 一度発症すると毎年繰り返す傾向がある
* 一般のうつ病にある自殺願望までには
いかない
* 季節性で春には回復するのでうつ病と
気づかない人がほとんど
秋から冬に気分が落ち込んでいくのが
冬季うつ病ですが、
一般のうつ病と症状はかなり異なります。
以下のような症 状があります。
▲無気力感
▲何をしてもひたすらむなしい。自己否定。
▲人と会うのが嫌になる。外出しづらい。
▲睡眠は充分とっているのに1日中眠気が
ある。
▲日常生活に集中できない。家事や仕事など
すぐ疲れる。
▲炭水化物や甘いものを過食し太る。
このような状態を強く感じるようになれば
冬季うつ病の発症を疑ってみてください。
予 防 と 対 処 法
まず、一番は日光に当たること!
できるだけ外へ出ましょう。
散歩でも軽いランニングでもいいので外で過ごす時間をもつ。
日光を浴びて軽い運動をするだけで
セラトニンの分泌が活発になります。
人と会うのがおっくうになりがちですが、
できるだけ人の居る所へ出かけましょう。
そして、生活リズム・食事・環境を整える
ことも大事です。
〈生活リズム〉
・規則正しい生活をする。
・早寝早起きを習慣にする。
・決まった時間に寝て起きるというサイクルで
体内時計を正常にする。
〈食 生 活〉
・バランスのある食事をきちんと摂る。
・セラトニンを活発にさせるビタミンB6、炭水化物をしっかりとる。
・ビタミンB6を多く含む食品
〈牛レバー・鶏肉・まぐろ・カツオ・
イワシ・にんにく・大豆・バナナ〉
〈生活環境〉
・住居環境を明るくする。
・部屋の壁紙や家具、カーテンを明るいもの
に変える。
・照明が暗ければ明るくする。
・清掃を心掛けて整理整頓、断捨離で
スッキリした空間を。
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ま と め
冬季うつ病は季節性の病ですが、
一度罹患すると毎年くり返すことが多いそうです。
とくに女性は注意してくださいね。
不快な症状がなかなか解消できない場合は、
そのままにせず専門医の診断を受けることも
必要です。
このような状態に陥らないように日常生活を
整えて、外向きの気持ちを維持できるよう
心がけましょう!